ブナ林の下層植生再生と今後の保全活動学習会(22/04/30)
日本各地で問題になり続けているシカの食害で、ここ山門水源の森 の下層植生も甚大な被害を受け続けています。この森で「ブナの森」と称している部分より上部は、2016年春には ササを中心とする下層植生が、ほぼ壊滅状態となりました。
そのため2016年から防獣ネットで囲い、下層植生の再生を試みてきました。 その結果ネット内は、過密状態かと思われるほどササが再生しました。
この状態のブナ林を今後どのようにしてゆくか、講師をお招きし現地で 検討会を行いました。
・再生したブナ林の下層植生(左)
・再生地の横で講師の話を聞きつつ討論(中)
・検討地点の足元にはブナの実生(右)
(Fujimoto)
沢道でオオルリの鳴き声で、爽やかさ一段と・・・(22/04/28)
陽気続きで、急に森の動物の動きも活発になってきました。 沢道では、今年初めて羽化したてのアサヒナカワトンボが弱々しく 飛びました。午後にはシオヤトンボも、何個体も目にしました。
タゴガエル、モリアオガエルの鳴き声も増えてきました。
・青空に映えるザイフリボク(左)
・ユキグニミツバツツジ(中)
・アサヒナカワトンボ(右)
(Fujimoto)
未だ新緑になりきっていない樹木もあり、緑が楽しめます(22/04/25)
森は、未だ新芽が出ていない樹木もあり、未だ未だ新緑を楽しめます。 沢道では、オオルリが綺麗な声で迎えてくれます。タゴガエルも・・・
ミツガシワは、南部湿原でも日に日に開花面積が増えてきました。
・南部湿原のミツガシワ(左)
・ウワミズザクラ(中)
・咲き始めたユキグニミツバツツジ(右)
(Fujimoto)
予想通りミツガシワが咲き、この森の一大イベントの始まりです(22/04/24)
食害から護り続けてきたミツガシワが中央湿原では咲きそろい、 南部湿原では今週の後半が見頃となります。
・中央湿原のミツガシワ(左)
・カスミザクラ(中)
・ザイフリボク(右)
(Fujimoto)
老ブナ3傑、新緑そろい踏み(2022/04/23)
水源の森の新緑は、日を追ってひろがりをみせています。4/12の本欄で紹介した老ブナ3傑、優しい緑を広げています。4/12は新葉の展開が三者三様でしたが、わずか10日ほどで新緑のそろい踏みとなりました。通称ツーショットゾーンでは、常緑樹アカガシの分厚い葉との競い合いが見頃です。
(森の案内人X)
お待たせしています。ミツガシワの見頃は週末から来週です(20/04/20)
「ちょっと咲き出しましたね」と来訪者、「どうやら去年と同じような時期 に咲きますね」と続けて。毎年ミツガシワを楽しんで居られるとのこと。
・咲き始めたミツガシワ(左)
・ヤマドリゼンマイが顔を出す(中)
・ホオノキの幹に鮮やかなイヌブナ(右)
(Fujimoto)
「ミツガシワは咲いていますか」と湿原をお訪ねのグループも(22/04/19)
湿原のミツガシワは、早い何株かが咲き始めましたが、歓声を上げるのには 未だもう少し時間が必要です。来週が見頃ではと考えています。
・数株咲き出したミツガシワ(左)
・ニョイスミレ(ツボスミレ)も咲き出した(中)
・キタヤマオウレンの果実もなかなか(右)
(Fujimoto)
降雨後の湿原の周り、新緑で輝く(22/04/17)
昨日の冷雨とうって変わって、陽春を感じる1日でした。今日も他府県からの 来訪者も含め、散る間際のトクワカソウ・開花が続くトキワイカリソウ・ 紫が目に染み入るシハイスミレ、咲き誇るブナの花・・・等を楽しんで いただきました。
・咲き始めた付属湿地のミツガシワ(左) ・・・湿原のミツガシワもわずかに咲き始めていますが、見頃は来週末から
・四季の森のシハイスミレ(中) ・・・特段珍しいスミレではありませんが、群生するとなかなかのものです
・トクワカソウを撮る来訪者(右) ・・・花びらが散ったものと花の残るものが半々で、いよいよ今期は終わり
(Fujimoto)
冷雨の中、会員の保全作業(22/04/16)
今日は第3土曜日で、会員の保全活動でした。朝方は冷雨で作業する手もかじかまる ほどでした。が多くの会員が参加し、雪で崩れた観察コースの補修・中央湿原の貴重種を 保護するための作業を行いました。
・四季の森コースの整備(左) ・・・未だ完全には修復出来ていませんが、注意してもらえば歩行は可能です。
・湿原のミツガシワ(中) ・・・昨日からの低温で開花が余り進みませんでした。
・トキワイカリソウ(右)
(Fujimoto)
仮設トイレができました(22/04/15)
・あいにくの天候で、付属湿地のミツガシワも花が開きませんでした。(左)
・付属湿地のスミレ(中)
・バイオトイレの不調でご迷惑をおかけしていましたが、仮設トイレを据えることができました。(右)
(Murata)
ブナ林では開花がピークに、昨年の種子が発芽し始めました(22/04/13)
今年は、ブナの豊作のようです。かなりの割合で花が付いています。 昨年結実した株に、今年も花が付いているものもあります。
・ブナの発芽(左)
・スミレサイシン(中)
・湖北工業株式会社の新任研修でユキバタツバキ林床整備(右)
(Fujimoto、Murata)
展葉期の老ブナ3態(2022/04/12)
ブナは葉を広げ始め、同時に開花も見られていることが報告されています。そのような時期の老ブナ3本の様子です。三者三様に新葉の展開が微妙に違っています。画像右のブナは葉が開き、花を付けていました。この違いは何による結果なのでしょうか。植物の世界は、素人には不思議だらけの世界です。
(森の案内人X)
さあブナの新緑が迫ってきました(22/04/11)
湿原から守護岩方面を望むと、薄黄緑色のブナの新緑がわずかに見えるようになってきました。未だ大部分のブナは葉を開いていません。
今、葉を開いているほとんどの樹は、大量の花を付けています。中には 昨年咲いたのに、今年もという樹もあります。目立つ花ではありませんが 望遠レンズで楽しんで下さい。
・葉を開き始めたブナ(左)
・全開のトクワカソウ(中)
・一昨年播種したササユリが今年発芽(右)
(Fujimoto)
(2022/04/10)
業務連絡です。大阪から来られた方に奥びわ湖パークウェイの桜がきれいですよ、そのまま木之本ICへ抜けられますよ、とお伝えしたのですが、もしかしたら道路の復旧作業により、一番上で上ってきた道を引き返さなければならなかったかもしれません。間違ったことを言ったとしたらすみません。
・イワナシが咲き始めました(左)
・キタヤマオウレンは散り始めています(中)
・残雪
(Murata)
満開になったトクワカソウやタムシバ(2022/04/09)
汗ばむような陽気となった本日、ブナの森は、涼風が吹き抜け気持ち良い春の一日となりました。三々五々来訪者が通り抜け、満開になったトクワカソウやタムシバを楽しまれていました。ブナの森では、雪に押しつぶされた防獣ネットの復旧を急ピッチで進めています。
・湿原を背景に満開となったタムシバ(左)
・展葉し始めた今年一番のブナ(中)
・ネット復旧作業中の会員(右)
(Nishikawa)
森のあちこちにタムシバが今を盛りと・・・(22/04/08)
新緑までは未だしばらく時間がかかります。そんな森の中の アクセントは、あちこちに咲くタムシバです。
この時期、例年はユキバタツバキが目を引きますが、今年は 花数が少ないようです。
沢沿いのキタヤマオウレンは、花が散ったものの雌しべや雄しべが 何とも繊細な空間を作っています。咲き始めたトクワカソウは、陽光を 受けて輝いています。
・花が散ったキタヤマオウレン(左)
・咲き出したトクワカソウ(中)
・小さいピンクのユキバタツバキ(右)
(Fujimoto)
(22/04/06)
(Tomioka)
キタヤマオウレンも最盛期を終わろうとしています(22/04/05)
沢沿いから雪解けが進むのに合わせて、キタヤマオウレンが次々咲き広がってきました。花茎も伸び最盛期を終わろうとしています。早咲きの部分では、花が散り始めてきました。次はトクワカソウの開花を待つばかりです。来週の半ばくらいから開花が盛んになるのではと思っています。
・ショウジョウバカマとキタヤマオウレン(左)
・シカに食われたショウジョウバカマ(中)
・アツミカンアオイの開花が続いています(右)
(Fujimoto)
キタヤマオウレンの次はトクワカソウと(22/04/04)
昨日も今日も遠方からのキタヤマオウレン目当ての来訪者が続いています。
今日は、「トクワカソウは、もう咲いていますか」という来訪者が2組ありました。残念ながら未だ開花には至っていません。来週末くらいが見頃になるのではと思います。
・わずかに蕾がピンクになってきたトクワカソウ群落(左)
・融雪直後の守護岩界隈(中)
・防獣ネットでササが再生したブナ林(右)
(Fujimoto)
春の花をお目当ての来訪者を片目で見つつの保全作業(22/04/02)
今日も各地から春の花の撮影にと遠方からの来訪者が、次々とお見えになりました。 来訪者に気持ちよく観察・撮影してもらいつつ・花々の分布を広げるための活動もしています。
・来訪者が木橋で滑らないように荒縄で滑り止め設置(左)
・目指す花の撮影をされる来訪者(中)
・ネットを超えて保全場所を踏みつける不届き者も(中の写真の方々ではありません)(右)
(Fujimoto)
これより前の情報は、パソコンでは画面右側の「情報(◯年◯月)」をご覧ください。
持続可能な開発目標(SDGs)(「開発」目標を山門では「持続可能性の具現化」と読み替えています)